人はこうして沼に溺れる。

沼に堕ちていく哀れなオタクの姿を晒すブログ。明日海りおさんをきっかけに宝塚歌劇を観るようになり、今は再演1789をきっかけに堕ちた加藤和樹さんの沼から抜け出せない日々を送っています。

「スカーレット・ピンパーネル」感想

 

働き始める前に感想を1本。

ちょっと、あんまり褒めてないので

そういうのが読みたくない方はスルーで。

 

先月、大劇場で

「スカーレット・ピンパーネル」

を観ました。

 

わたしは、まあ前々からなんですが

星組をあんまり熱心に見ていません()

なので下級生とかもよくわからないんですが

でもその分メインキャストや作品に

集中して観れたかなあと思います。

 

全体の感想として、

スカピン団のルイ・シャルル救出大作戦!

ではなく、パーシーとマルグリットの

愛の物語としての側面が強く感じられました。

結婚して、すれ違って、でも困難を乗り越えて

二人はより愛し合う…というラブストーリー。

 

今までの印象として

スカピン団の活躍が物語の主軸であるという

印象だったので、なんだか不思議でした。

どれがだめでどれがいいというのではなくて、

同じ作品なのに全然印象がちがうんだなという

発見がとても新鮮でした。

 

コーラスや群衆の場面は

とても迫力があって、「これがスカピンか!」

と感動しました。

 

 

紅さんのパーシーは、

リーダーシップが元からある人というより、

その性格故に自然と友人が集まって、

その中心にいる、という印象。

 

歌は、音痴ではない。

音程に気を付けて歌っているんだなと。

それはあーちゃんも。

だから椅子からずり落ちることはなかったけど

「聴かせる」まではいっていないと思います。

でも二人の頑張りが伝わってきました。

 

 

あーちゃんのマルグリットは、

やっぱりどうしてもあの眉毛が気になる。

べつにあんな眉毛じゃなくても、

もっとどうにかなったんじゃないかなあ。

「マルグリットはこうじゃなきゃ」という

顔が決まっているわけでもないし。

マルグリットの時はまだいいとして、

デュエットダンスの時すっごくキツイ。

 

お芝居は全体的には気にならなかったんだけど、

ルイ・シャルルの言葉でスカピンの正体に

気付いた瞬間の演技がものすごく安っぽかった。

もう少し目で語ってくれた方が

大人なマルグリットに相応しいと思いました。

 

 

琴ちゃんのショーヴラン。

やっぱり体の小ささが際立ちますね…

あまり踊らないのだからもう少し高い

ブーツはいても良かったんじゃないかな。

 

琴ショーヴランの印象は、

「ショーヴランなのにマヌケじゃない」

 

今までのショーヴランのイメージは

本人は至ってまじめにやってるのに

傍から見たらものすごく滑稽でアホで、

っていうのが強かったんだけど、

琴ショーヴランは傍から見てもアホじゃない。

なんでかはわからないけど

そういう印象を受けました。

まあ小柄でマヌケだったらショーヴランの

凄みや恐さが全部消えてしまって

ただ滑稽なだけになってしまうかも

しれないから、この役作りは正解だと思います。

 

あ、歌はもう、さすがでした。

 

 

かいちゃんのロベスピエール

出番が増えたとはいえ、なんだか印象が薄い()

 

前回越乃リュウさんがやっていただけあって、

なんかもっと渋いイメージであってほしいと

思ってしまうわたし。

恐怖政治のすべてを握っている人物とは

思えなかった。もっと上にお偉いさんがいそう…

これはもしかしたら、普段のかいちゃんの

キャラが邪魔しているのかも…わたしだけかな。

 

 

個人的にいいなと思ったのは

せおっちアルマン&くらっちマリー。

本当に仲が良く信頼しあっている夫婦なんだと

心の底から感じるカップルでした。

せおっちは最近上り調子ですね。

くらっちも良い意味で目立っていて、

星組に来てよかったねと思えました。

滑舌がよくセリフがはっきり聞こえたのも

すごく良いポイントでした。

 

 

 

もうほんと今更なんですけど、正直に言えば

スカピンはみちふうで見たかった。

それは今も変わらぬ思いです。

でも今の星組が紅さんの思い出の作品を

精一杯作り上げている姿に

星組の一体感を感じました。

組ファンだったら、感じることも

全然違うんじゃないかなと思います。

 

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