人はこうして沼に溺れる。

沼に堕ちていく哀れなオタクの姿を晒すブログ。明日海りおさんをきっかけに宝塚歌劇を観るようになり、今は再演1789をきっかけに堕ちた加藤和樹さんの沼から抜け出せない日々を送っています。

雪組「ひかりふる路」BSプレミアム感想

 

1789の感想が全然書けていないんですが、

勢い余って博多座にもう一度見に行くことに

しましたので(爆)、そちらも含めてのちほど

書くことにします。

 

さて、昨日放送された「ひかりふる路」。

千秋楽のLVを見る予定だったのに、当日風邪を

引いて見られず。ようやく見られました。

 

今まさに「1789」にハマっているので、

共通する登場人物も多いし、時代が繋がっていて

とても入り込みやすかったです。

 

この作品のロベスピエールは、真面目で、まっすぐで、

それ故周りが見えなくなって、気が付いたら処刑に…

というノンストップな性格。

 

ロベスピエールって史実でも独裁者だし、ほかの

フランス革命を題材にした作品でも悪者のイメージが

強いけど、この作品を見ると、ロベスピエール

元々の性格が素直でまっすぐであるが故に、ちょっと

道を踏み外しても気付けず、後戻りすることもできず、

恐怖政治に突き進んでしまったんだな、と

「理解」することができる。

 

彼のやってしまったことは決して許されることでは

ないけれど、「悪者」にはできないというか。

ロベスピエールを主人公にしたこの作品だからこそ

描けた人物像だなあと思いました。

 

だいもんは、元々の持ち味が「真面目」である一方で、

狂気に満ちているイカれてしまった()役をやらせたら

ピカイチな役者さんでもあるので

(ルキーニ然り、ブロンソン然り)、

まさにこの作品のロベスピエール像にぴったり。

生田先生が、だいもんのそういう持ち味を理解して

宛書きしたのであれば、生田先生さすが、

わかってるゥ!!という感じです(笑)。

 

真彩ちゃんのマリー=アンヌは、短い時間の中で

ひたすら葛藤しつづける難しい役どころだけど、

すごく頑張ってるなーと。これが一本物なら、

もっと細かく心情の変化とか描けただろうけど、

一幕物ならこれが限界。その中で心の変化や

葛藤を表現する演技力が光っていました。

 

マリー=アンヌもまた、素直で行動力のある人で、

どんどん道を踏み外していくロベスピエール

最後まで正そうとしていく人。

これも真彩ちゃんの持ち味によく合っていました。

歌唱力は言わずもがなですが、芝居声含めて

あんなに地声寄りだとは…。

あれは確かにノド痛めそうです。

 

思っていたより良かったなと思ったのは、

ダントンの咲ちゃん。

「1789」の上原理生ダントンにハマってしまった

身としては、咲ちゃんのダントンってどうなのかなーと

思っていたんですが、ちゃんとダントンらしい

豪放磊落な部分が出ていて、情にアツく、愛妻家で、

友達思いのステキなダントンでした。

咲ちゃんの株、上がった←

 

登場人物、ほかにもたくさんいてキリがないのですが

 

・ロラン夫人(彩凪さん)

 まー美人!!女役全然違和感ない。

 

サン=ジュスト(あーさ)

 革命の大天使…°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 ロベスピエールを唆す場面の不敵な笑みがステキ。

 

・ガブリエル(きわちゃん)

 かわいらしい持ち味だけど、男前な役をやらせても

 素敵な実力派。咲ちゃんとの並びも◎。

 

・エレオノール(のぞみちゃん)

 かわいさはピカイチだけど、あの短い場面でも

 よくわかる、相変わらずの大根役者ぶり…(笑)

 歌もまだまだですなあ。がんばってほしい。

 

・リュシル(みちるちゃん)

 かわいかったー!歌も歌えていた。

 革命家たちを優しく見守る優しいまなざしが良い。

 てか、衣装1789のリュシルと一緒だよね?笑

 

マリー=アンヌのピンクの衣装も、1789で

うみちゃんオランプが着てた衣装ですよね!

やっぱりフランス革命モノは使いまわしがきいて

予算も浮くんでしょうねえ(爆)

 

お披露目にロベスピエールってどうなの?とか、

フタを開ければ凱旋門にファントムと、フランスから

なかなか出られなかったり(笑)、色々賛否両論ですが、

でもとても良い作品だと感じました。

物語に破綻がなかったし(当たり前のようで大事なこと)

だいきほの代表作になることでしょう。

 

 

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