人はこうして沼に溺れる。

足掛け10年玉森担やってたジャニヲタが、100周年イヤーに突然宝塚の沼に落っこちてしまってつくったブログ。

金色の砂漠のラストシーンの見方

 

「金色の砂漠」のラストシーン、

わたしは必ずオペラグラスを外して

見るようにしていました。

 

「ここがどこだかわからない」

というタルハーミネのセリフにもあるように、

 

方角もわからない、果てしなく続く

広大な砂漠の上で、すぐ埋もれてしまうくらい

ちっぽけな男女が二人、死んだという事実を

目で受け取りたかったからです。

より「あっけなく」感じるために。

 

そのために、セリにも背景にも

砂漠が果てしなく描かれているのでしょうし。

 

これまでの物語を思えば、

ギィとタルハーミネの死は様々な感情が渦巻く

壮絶なアラベスクのはずなのに、

この広大な砂漠の前には

ただの「2人の人間の死」という

ちっぽけな事実だったんだなって。

 

また、最期の倒れる体勢も絶妙ですよね。

女が先に息絶え、男がその上に仰向けに

倒れて息絶える。

あっけなさ、そして「死んだ」という事実を

視覚から訴えているのがわかります。

 

初めて「金色の砂漠」を観た時、

「王家に捧ぐ歌」を思い出したんです。

 

あれも、最期二人で折り重なるように

亡くなり、フィナーレに天国にいるかのような

二人の幸せそうなデュエットダンスがあります。

(あ、星組の初演は未見なのでわかりませんが)

 

王家のラストシーンも、女が先に

眠るように息絶え、そして男が

その上に静かに倒れて息絶える…

あのまあ様の倒れ方も絶妙。

 

トップコンビがそろって亡くなる作品は

他にもありますが、この2つの作品の

ラストシーンは特に好きです。

「亡くなるなんて悲しい」だけの話ではなく

他にも様々な余韻を残してくれるのが。

 

まあ、今はとりわけ「金色の砂漠」に

思いを馳せているわけですが、

物語も色々なことを考えられるし、

明日海さんのファンとしても

明日海さんが初演の、明日海さんの

代表作になる作品に出会えてよかったなって

思います。

 

 

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