人はこうして沼に溺れる。

沼に堕ちていく哀れなオタクの姿を晒すブログ。明日海りおさんをきっかけに宝塚歌劇を観るようになり、今は再演1789をきっかけに堕ちた加藤和樹さんの沼から抜け出せない日々を送っています。

ミュージカル『マタ・ハリ』感想2

 

さっき、配信視聴したんですけど。

 

奥さん見ました!?!?

 

加藤ラドゥーさん、いつもボタンしか外さないのに

サスペンダーまで外しましたね!?!?

 

わたし、動揺しちまいましたよ。

 

「加藤ラドゥーはボタンを外し、

 田代ラドゥーはサスペンダーを外す」

が最大の違いであり、その違いを楽しむ

ポイントだったというのに、

 

加藤さんったら…!!!!!

千秋楽にそういうことしちゃうんだから…!!!

 

いや、いつもは立○大附属の幸○くんばりに

肩にかけたガウンがずれないんですが(笑)

今日はずれてしまったがために

ガウンバッサーー!ができなかった、

その穴埋めという説もあります。ありますが!

 

だとしてもよ……

すんごくエロかったです。ご馳走様でした。

 

 

 

今まで作品にガツンと殴られたことは

あったんですけど、推しが演じている「役」

そのものにこんなにも殴られたのは初めてです。

 

マタ・ハリ』という作品そのものも

すごく良い作品なのですが、それ以上に

和樹さん演じるラドゥーに会いたくてたまらない。

 

なんでかな、板挟みになりながらも

あんなに真面目に職務を遂行する堅物なのに

マタによってむき出しになる欲望が

気持ち悪くてたまらない、そのギャップですかね。

 

『二人の男』でラドゥーが何をやってるかって、

「俺はマタが好きだからお前の気持ちがわかる。

 お前もこうなんだろう?」と言いながら

自分のマタへの妄想や想いを吐き出して

身悶えているんですよ?

部下であるアルマンの前で。

気持ち悪くないですか?笑

 

ていうかもうその前のマタの帰りを

イライラしながら待っているところから

わたしは好きすぎてニヤニヤしています(笑)

 

「任務の途中に個人的な用事もクソもあるかー!」

とか、なんかいつも笑っちゃう(笑)

本人が真面目だから余計に。

 

 

加藤ラドゥーは、たぶんずっと真面目に

生きてきたんだろうなと感じます。

まあ自らの容姿を武器にしたことも

少なからずあるんだろうけど、

(じゃなきゃあんな慣れた手つきで襲わないよ)

真面目に生きてきたからこそ、首相の目に

止まって首相の娘と結婚したんだろうし、

マタの件があるまでは、アルマン含め

諜報部の部下たちの信頼も厚い

真面目~~な上司なんだと思う。

 

ただ、マタと出会ってしまったがために、

初めて自分から手に入れたいと強く思う

気持ちに目覚めてしまった。

でもマタはアルマンに恋してしまったし

なんならどうやら両想いらしい。

それが彼を歪んだ感情にしてしまうわけですね。

 

マタへの自らの思いを断ち切って、

マタを二重スパイに仕立て上げると決意した

瞬間の表情は凄みがありました。

配信でしっかり映してくれてよかった。

 

 

田代ラドゥーは、堕ちていく様が

誰にも止められない怖さを秘めていて

一度転がり始めてしまったらもう

誰の手にも負えない、近づけないような

そんな狂気のオーラを感じました。

 

マタへの歪んだ愛情に目覚めたあとは、

加藤ラドゥーは「爆」

田代ラドゥーは「狂」

そんなイメージだったような気がします。

 

田代ラドゥーはたぶん、

自分の任務にがむしゃらに取り組んできて、

首相の義理の息子ということもあって

諜報部の大佐に任命されたものの、

絶え間なく失われていく命に頭が追い付かず

何が正解なのか、自分が何をするべきなのか

実はちゃんと理解できていない。

あと、本当はズルとか人を欺くとか、

そういうのたぶん向いてない。

 

だから、マタにスパイの依頼をするのも

そのあと指示をしたりするのも

内心めちゃくちゃドキドキしてて、

実際ちょっとキョドってる。

 

マタに抱く感情も、初めての感情だから

どうしたらいいかわからない、故に苦しみ

どんどん狂っていく。

そういう印象を受けました。

 

 

本来田代ラドゥーは見る予定がなくて、

あとから足した回で拝見したのですが

やっぱり加藤ラドゥーは贔屓目で見てしまうので、

正しいラドゥーの見方と、和樹さんとは違う

ラドゥーの在り方を見ることができました。

フランケンシュタイン』も同じパターンでしたが

やっぱりダブルキャストの方の回を見るのも

とても有意義ですね。見られてよかったです。