苦しむ推しは、美しい。
……いきなり失礼しました。
でも本当のことなのです。
もちろん、リアルではなく、お芝居の中で、
という話です。
『1789』の再演で加藤和樹の沼に落ちた
わたしですが、そこから怒涛の再演ラッシュ。
まるでわたしに、
「加藤和樹史〜ミュージカル編〜」を
履修させてくれるかのように。
『1789』に始まり、
『タイタニック』
『フランケンシュタイン』
そして、今回の『マタ・ハリ』。
こちらもまた、柚希礼音さん主演という
こともあって、初演当時宝塚しか
観ていなかったわたしにも、その人気は
伝わってきていました。
というか、この数ヶ月後に『1789』
だったので、本当にニアミスだったんです。
でもここまでも再演続きだったので、
まさかマタハリまで再演してくれるとは
思わなかったし、発表されて驚き喜びました。
で、いざ観てみると。
「和樹さんのアルマン観たかった〜〜！」
「嫉妬や愛に顔を歪ませる和樹さんいいわ〜！」
って感じでした(笑)
というわけで冒頭にも書きましたが、
苦しむ推しは美しいんです。
片想い(歪んだ愛情表現付き)してる役は
なかなか観られないので、
大変おいしく堪能しました(変態)
でも、初めてではないなあ〜と思って
考えてみたら、『怪人と探偵』も
愛に苦悩していましたね。
明智先生が大好物だったのは
スーツ姿がどストライクだっただけでは
ないことがここにきてわかりました。
でも、マタハリにおいて名曲が多いのは
アルマンだし、愛だけでなくて
怪我にも苦しんでくれるし(変態)(不謹慎)
全体的においしいのはアルマン。
ラドゥーってマタ的には悪役ですからね。
……アルマンやってる和樹さん
観たかったなあ〜〜〜〜〜！！！！！
こればっかりは初演観た皆さんが
羨ましくて仕方がない。
でも、和樹さんの持ち味、年齢的に
アルマンかラドゥーどちらかと言われたら、
……そろそろラドゥーなのかな。
と思ったりもして、
少し複雑な気持ちになりました。
アルマンだけを考えたら、
まだまだ和樹さんはイケると思う。
でも、和樹さんをアルマンにするなら
ラドゥーは和樹さんより年上か、
重厚感が持ち味の俳優さんを配さないと
もう、ちょっと無理があるかなと。
この間、和樹さんのニコ生で
「10年後、15年後くらいに和樹さんで
(1789の)ペイロール見たいな」と
コメントしたらご本人が反応してくれて
とても嬉しかったし、
もちろんコメントは本音なんですが
やっぱりその端境を実感すると
なんだか複雑な気持ち……
もうちょっとヒーローを見ていたい。
まあ、考えすぎかもしれませんが。
でも和樹さんも今年37歳なのでね。
それはそれとして、
和樹さんのラドゥーは絶品でしたよ。
まず見た目からいきますけど、
軍服もスーツもガウンも漏れなくかっこいい。
色気がタダ漏れている。
軍服似合ってるしデザインが素敵だな〜と
思っていたら、『フランケンシュタイン』と
衣装が同じ方(十川ヒロコさん)でした。
フランケンの軍服めちゃくちゃ素敵だったもんな。
スーツに関しては、
やっぱりイケメンで高身長の方は
スリーピースが似合いますね〜。眼福。
『タイタニック』と似てるなと思いましたが
マタハリは1917年、タイタニックは1912年なので
時代がほぼ一緒なんですよね。
そういう繋がりに気付けるとより楽しい。
ラドゥーって、幸せそうな場面が
一つもない。いつも何かに苦しんでいる。
いっつも眉間にしわ寄せて。
そんなラドゥーが目を輝かせるのが、
パッシェンデールへ行かされると知って
絶望するアルマンを見た時と、
アルマンの消息を聞きにマタが
ラドゥーの家を訪れた時。
前者はもうね、勝ち誇った顔が
かわいくてかわいくて！！！！(変態)
そりゃねえ！部下とマタが両思いなんて
許せないもんねえ！それを自らの手で
引き剥がせるんだもんねえ！！！
そこからの『二人の男』なんてわたし
ニヤニヤが止まらなくって(笑)
「わたし気持ち悪いなあ、
やっぱ和樹さんのこと大好きなんだなあ
マスクしてて良かったなあ」
と思いながら観ていました(笑)
後者はマタへの歪んだ愛情が
唯一マタに対して直接爆発する場面ですけど、
加藤和樹さんに女襲わせたらだめだよ。
色気のリミッター外れちゃうよ。
何開襟しちゃってんだよ。
……とりあえずオペラグラスでガン見でした(変態)
わたしよくよく考えたら、
和樹さんの舞台上でのラブシーン的なのって
たぶんキスより先は見たことないんですよね。
事後を匂わせるとかも含めて。
(あ、BACKBEAT…でもあれはラブじゃないから……w)
だから今回のこのシーンだけでも
めちゃくちゃドキドキしました。
もっとやれ(変態)
…語りすぎたので一回切ります。
