人はこうして沼に溺れる。

沼に堕ちていく哀れなオタクの姿を晒すブログ。明日海りおさんをきっかけに宝塚歌劇を観るようになり、今は再演1789をきっかけに堕ちた加藤和樹さんの沼から抜け出せない日々を送っています。

退団公演を見たけどやっぱり悔しい。

 

明日海さんの退団公演

「A Fairy Tale-青い薔薇の精-/シャルム!」

を見てきました。

そして、男役・明日海りおさんを見納めてきました。

 

「退団公演を見ているんだなあ」

という実感はわいたのですが、

「もう二度とこの目で見ることはないんだなあ」

という実感は最後までわきませんでした。

 

なんかまた、次の大劇場公演も観に行って、

当たり前のようにその舞台の真ん中には

明日海さんがいて…。

そんな気がしています。あり得ないことだけど。

 

 

男役17年目、トップスター5年目の集大成に

選ばれた役が、薔薇の精霊役。

それが正解だったのかどうか、それは人によって

判断が分かれることですが、わたしには

正解だとはとても思えませんでした。

見る前も、見た後も。

 

トップスターの最後は、演出家などの希望を

ある程度聞いてもらえると言います。

だからこそ、「明日海さんは最後にこれを望んで…?」

とショックを隠せませんでした。

 

明日海さん自身もインタビューで、

妖精役だと聞いたときはドキッとしたと

言っていました。

 

だって、ずっとフェアリー系だとか、娘役に転向

したほうがいいとか、何をやっても幼く見えるとか

言われ続けて、でも本人はそれが嫌で、

しかも最初に憧れたスターは真琴つばささんで、

そんな自分の持ち味や周りの意見を跳ね返すべく

努力を重ねてきたのに、最後に持って来られたのが

妖精って。

 

今までつくりあげてきた男役を否定されたようで。

本人がどれだけ努力をしてきても、劇団の評価は

最後まで「フェアリー」だったんだなって、

本人じゃないのに悔しかった。

 

作品を重ねるごとに明日海さんが

どんどん骨太で精悍な、「花組の」トップスターに

なっていく様を見届けてきたからこそ。

とても、悔しかった。

 

せめて人間役で終わってほしかったな。

もう、どうしようもないことだけど。

 

まあいいんです。

 

「MESSIAH/BEAUTIFUL GARDEN」で

みりゆきは添い遂げ退団をして、

あとの2作はアンコール。

ゆきちゃんのための作品と、

明日海さんのための作品を1つずつ。

 

わたしずっとそう言い聞かせてます。

そう、今はアンコール。

皆さんのご声援にお応えして、もう少し

お見せしますよーって。

そういう作品を見せられているんだと、

そう思うことにしています。

 

 

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