人はこうして沼に溺れる。

沼に堕ちていく哀れなオタクの姿を晒すブログ。明日海りおさんをきっかけに宝塚歌劇を観るようになり、今は再演1789をきっかけに堕ちた加藤和樹さんの沼から抜け出せない日々を送っています。

明日海さんの任期が確定して思うこと

 

ゆきちゃんが宝塚を卒業していき、

次はいよいよ明日海さんの卒業が迫ってきています。

 

前にもちらっと書きましたが、

明日海さんが超絶人気の男役だからという以前に

「明日海さんが組子と自分を理解し信頼しながら

 舞台をつとめられるようになるために」

「明日海さんが”花組の”トップスターになるために」

この5年超の任期は必要だったとわたしは思っています。

 

安寿ミラさん以降、他組出身の花組トップは

真飛さんと明日海さんだけです。

伝統の花組で、組替えして1年そこらでトップスターに

なるというのは、方々からのプレッシャーが

あったことは想像に難くありません。

 

この必要な期間を与えられるにふさわしい人気を

明日海さんが兼ね備えていたからこそ、

こうして今、充実期の中での退団が決まったわけです。

この運命にわたしはとても感謝しています。

 

みりゆき時代の花組は、まさしく「充実期」でした。

トップコンビの実力や信頼関係も申し分なく、

トップコンビを支える周りのスターもたくさんいました。

 

 

だからこそ最近、

「みりかのってなんだったんだろう」

と思うようになっています。

 

花乃ちゃんが卒業したとき、明日海さんは泣きました。

声が震えていました。

わたしも、見届けた2年間のことを思い出して泣きました。

だってもう、ファンの目に耳に入るくらい、

表に出ちゃうくらい、二人には

色々な時期や色々なことがあったから。

そのあとしばらく花乃ちゃんロスになりました。

 

…でも、相手役がゆきちゃんになってから、

明日海さんの表情が途端に穏やかになりました。

いつの間にか、入り出でブーツをはかなくなりました。

相手役さんを、公の場で褒めたたえるようになりました。

 

確かに花乃ちゃんが就任したタイミングで

ゆきちゃんがトップ娘役になるというのは

不可能だったと思います。

ゆきちゃんを、「新公ヒロインをしていない」という

ことを無視してでもトップ娘役にしたいという思いが

各所で募るまでに、みりかのの期間は必要だったのです。

 

 

…え、じゃあみりかのはそれまでの踏み台だったわけ?

明日海さんが充実期を迎えるまでの埋め合わせ?

 

 

もちろん実際はどの時代、どの相手役さんにも

たくさんの魅力があって、その都度たくさん

楽しませてもらったから、そんなことはないと

わかっているのに、明日海さんの任期が確定した今、

明日海さんのトップ時代を俯瞰して見ると

どうしてもそんなことを考えてしまう

嫌な自分がいます。

 

過去の映像を見返すにしても、

みりゆき時代のばっかり見返す自分にも

ときどきハッとさせられるのです。

 

みりかのを見返すとしたら、金色の砂漠。

あの作品は、もう二人のゴールが見えていて

ミーマイを経てようやく二人がわかりあえていたから。

正直、宝塚幻想曲とか新源氏物語

いろいろつらくてあんまり見返したくない。

 

花乃ちゃん、好きなのに。

毎朝ZIP!見てるから、花乃ちゃんが出てると

すごくうれしくなるのに。

なんなんだろう。

 

って、最近もやもやしています。