人はこうして沼に溺れる。

沼に堕ちていく哀れなオタクの姿を晒すブログ。明日海りおさんをきっかけに宝塚歌劇を観るようになり、今は再演1789をきっかけに堕ちた加藤和樹さんの沼から抜け出せない日々を送っています。

東宝版「1789」感想7

 

マリー・アントワネット凰稀かなめ龍真咲

 

宝塚版を観た時から

「この作品は本物の男性がやるのを見たい」

と感じていたり、特段月組ファンでもないので

わたしは「1789」という作品に関しては

完全に東宝版の方が好きです。

 

…が、ただ一人、アントワネットだけは、

わたしは宝塚版の方が好きだった。

つまりちゃぴのアントワネットが好き。

 

花總さんのアントワネットは見ていないので

ほかの3人での比較になってしまうけれど、

やっぱりちゃぴのアントワネットは素晴らしい。

心情の変化の表現がずば抜けていた。

 

オランプとかと違って、そんなに出番に違いは

無いはずなんだけど、なんか遊ぶだけ遊んで

あっという間に「神様の裁き」になる感じ。

物語としては、ルイ・ジョセフの死がきっかけで

自らの過ちを悔いるようになるんだけど、

なんでだろう、感情の流れがスムーズには

感じられなかった。

 

今回の二人のマリーの感想は、

前半は龍マリー、後半はかなめマリーが良い。笑

完全に二人の持ち味の違いですよね。

やっぱり自家発電タイプの龍マリーは

遊びほうけている前半の方が活き活きしてるし

儚さが魅力のかなめマリーは後半の方に

その魅力が活きてくる。

歌唱力はやっぱり龍マリーが上でしたね。

でもぶりっ子声の使い方はかなめマリーが上(笑)

「陛下、ネッケルが」の声が可愛すぎた(笑)

 

仮面舞踏会で陛下がギロチンを見せるところ、

龍マリーはぶりっ子で「悪趣味だわ~(´Д`)!」

って感じなんですけど、かなめマリーは

「うっわ、まじ悪趣味(-_-)って顔するの(笑)

その違いがおもしろかったなあ。

でも最後にはギロチンを囲んで陛下と

穏やかなひとときを過ごすんですよね。

「見よ。これで人は苦しまずに死ねる」と

言われたときの「まあ…」の言い方も

その時々でとても繊細に異なっていて

すごく好きなポイントです。

 

 

どちらのマリーも、フェルゼンや陛下から

公私ともに(笑)愛されているのがわかって、

舞台期間中はSNSでも楽しませてもらいました。

特に陛下の増澤ノゾムさんは、とっても

ユーモアに溢れた方で、二人の「母ちゃん」を

愛している様子がツイッターから伝わって

日々楽しませていただきました。

そのお人柄の良さがそのまま舞台上で

陛下として現れているようで。

 

フェルゼン役の広瀬友祐さんは、

その長身に軍服がよく映えて、高貴でした。

アントワネットへの愛がね、重すぎてね(笑)

アントワネットしか女知らないんじゃない?

ってくらいに感じました。ほんとに。

でも本気なんだなって感じました。

そして1789界隈(狭い)での今年の

流行語大賞には、確実に「かたじけない」

ノミネートされることでしょう。笑