人はこうして沼に溺れる。

足掛け10年玉森担やってたジャニヲタが、100周年イヤーに突然宝塚の沼に落っこちてしまってつくったブログ。

東宝版「1789」感想5

 

マクシミリアン・ロベスピエール三浦涼介

ジョルジュ・ジャック・ダントン(上原理生)

カミーユ・デムーラン(渡辺大輔)

 

 

宝塚ファンはじめ、ミュージカル界隈では(?)

言わずと知れた、実在の革命家三人衆。

東宝版1789での彼らは、宝塚版以上に、

何かと、地雷を踏みます。笑

 

わたしがロナンだったらピキッとくるような

台詞をちょいちょい言うのです。

以前にも書いた、「君も新聞を読むのかい?」とか。

「おぉ~農民よ!」とか

「とりあえず字は読めるようだし!」とか

「さぞ辛かったろう、同情するよ」とか。

平民とはいえ、プチブルジョア

裕福な家の息子たち。

無意識に、自分より下層の平民を

悪意なく見下しているのです。

それが残酷なほどに表現されています。

 

物語が進むにつれ、そういった発言は消えていきます。

そして、だんだんと革命に向かって一つになっていく。

それまでに、ロナンには様々な葛藤があるけれど、

悩んだ末に合流したロナンを、3人は心から受け入れる。

そして本当の「革命の兄弟」になっていく…

 

実際の3人の年齢は、上から

ロベスピエール、ダントン、デムーラン。

だし、演じている方々も、劇中での3人をそういう

順番で見ているっぽい。インタビュー読むと。

でもわたしはデムーランが長男で

ロベスピエールが末っ子に見えたなあ。

ダントンが次男なのは、なんかわかるわ(笑)。

 

演じている大輔さんが2人より年上というのも

あるだろうし、(理生さんとりょんりょんは同い年)

りょんりょんの見た目が若いのもあると思う。

 

でも基本、デムーランっておとなしいんだよね。

周りを見つつ、しっかりしなきゃとも思うし、

でも自由に行動を起こす年下が羨ましかったり…

というような感じが長男っぽいんですよ。

まあ、デムーランはジャーナリストだから、

文章で感情や考えを示す人なんでしょうね。

一歩間違えれば、まったく印象に残らない人。

(ひかりふる路のデムーランは個人的にそうだった)

そんなデムーランが唯一、皆の先頭に立って

鼓舞するのが、「武器を取れ」の場面。

あれがあるのとないのとでは大違い。

きっとデムーランとしても、すごく勇気を出して

声を出した場面なんだろうな、と思います。

 

 

ダントンは、3人の中で一番分け隔てなく

人と接することのできる人。

女と酒が好きで、でもソレーヌには一途で…

豪放磊落。理生さんの持ち味にぴったりだし、

3人の中で一番器用に生きられる人だと思う。

 

史実ではソレーヌという女性が妻ではない。

こんなにラブラブで魂から惚れている感のある

ふたりが、そのうち別れるなんて、想像したくない。

だからきっとダントンの奥さんは、

1789という話の中でだけ

名前がソレーヌなんだと思う(笑)。

でもとっても愛妻家だったという史実には

ものすごく忠実なダントンだった。

 

ダントンは人情味にあふれている人で、

ペイロールを見て思わず駆け出しそうになる

ロナンを抑えるのは基本ダントン。

パン屋を襲撃したソレーヌを、やめるよう説得して

よしよしって慰めるのもダントン。

マズリエ兄妹の慰め役(笑)

 

シャルロットと仲良しなのも萌えポイント。

劇中ではないですけど、カーテンコールで

理生さんが挨拶終えたあと、列に入ったら

しゃがんでシャルロットに「おいで!」ってするんです。

それでてててーって腕に飛び込む子役ちゃんが

かわいくてたまらなかったです。

 

個人的には、圧倒的ダントン推しなんです(笑)

最後の観劇では、基本ダントンを目で追っていました。

「パレ・ロワイヤル」が大好きなんですけど、

劇の割と前半で終わってしまうのが残念でした。

「サ・イラ・モナムール」は基本ダントンとソレーヌを

オペラグラスで追っていました。

そうすると、たまにロナンとオランプが

うまい具合に視界に入って邪魔をしてきて、

「んあああ!!!!」ってなっていました←

 

 

りょんりょんのロベスピエールは、

感情の起伏が激しいのかな、と思った。

ロナンが亡くなった時の取り乱し方は

尋常じゃないし、そのままの勢いで叫ぶ

人権宣言には、狂気すら感じた。

きっと素直すぎる人なんだ。

このあとロベスピエールが起こす悲劇を

予感させるような迫真の演技でした。

時々滑舌が曖昧になるのが残念だったかな。

 

ところで、「サ・イラ・モナムール」の場面、

ロナン、デムーラン、ダントンには相手がいるけど、

劇中に現れたことのない彼女が突然現れて

あんた誰!ってなことが宝塚版であったんですが

東宝の初演でもそうだったらしいんですね。

でも、再演では伏線ができたんです。

 

わたしそれを知らずに1回目を観て、

観劇後にパンフレットの鼎談を読んでそれを知って

「え!どこ!!!気づかなかった!!!」

ってなったのですが(笑)、

博多座で気づくことができました。

ムニュ・プレジールの門を開けさせるために

戦っているとき、転んでしまった女の子に

ロベスピエールが手を差し伸べていたのでした。

 

…いやー、真ん中見てたら気づかんよ!笑

てかその伏線に気付いていたとしても、

まさかそこからサイラの輪に加わるほど

親しくなるとは思わないじゃん(笑)!

いきなり現れるよりはいいですけどね。

 

 

革命家の中の人たちは本当に仲良しのようで、

それがお芝居にもよく滲み出ていました。

このあと、ロベスピエールがダントンとデムーランを

処刑するなんて本当に信じられない。

本当に、1789って彼らの革命への思いが

ひとつになってきらめいた、刹那の物語なんだな。