人はこうして沼に溺れる。

沼に堕ちていく哀れなオタクの姿を晒すブログ。明日海りおさんをきっかけに宝塚歌劇を観るようになり、今は再演1789をきっかけに堕ちた加藤和樹さんの沼から抜け出せない日々を送っています。

東宝版「1789」感想4

 

オランプ・デュ・ピュジェ(夢咲ねね・神田沙也加)

 

純粋で忠誠心に満ちた人。

 

アルトワ伯からうまーく逃れているのを見ると、

とても機転が利く人なんだと思う。

 

あれ、すごくない?

 

王族に「今度パレ・ロワイヤルを案内してくれ」

って言われて返す言葉が

「この身は王太子様の養育係として

 王妃様に選ばれたもの。

 王妃様のお許しを得ずして王族の方と

 出歩くなど以ての外でございます」

だよ!?

 

よくあんな返しできるよねえ…

 

きっと元々勇気のある聡明な人なんだと

思うけど、実はロナンに感化された部分も

大きいんじゃないかなあと思う。

 

ねねンプは、お歌あんまり得意じゃないのは

相変わらずだけど(苦笑)、

そんなに聞き苦しくはなかった。

 

ねねちゃん、背高いのにさ!

和樹くんと並ぶとしっかり身長差あるの!

すごいわ~。かーねねの並び、良き。

 

さやンプは、発声がまず違う!

第一声聞いたとき、びっくりした(笑)

すごくよく通る声なんだなと。

そして強い意志を感じる声だった。

歌唱力はもう言わずもがな。

あと、ラマールとの笑いの間が完璧だった。

 

ラマールたちがロナンを逃がした兵士を探す場面、

兵士に変装したロナンとオランプがわたわたしながら

逃げていくのが好き(笑)。

宝塚版にはないよね?

てぺさやの時、「チビの兵士を見つけろ~♪」のとこで

「チビだって!あんたばれちゃう!」

「は!?おれ!?お前のことだろ!!」

とでも言ってるようなジェスチャーしてて笑った。

かーねねには決してできない。

 

むしろねねンプのときは

「いやねねちゃんちっちゃくないだろw」

って思いっきり心の中で突っ込んだ。

 

 

さて、宝塚版のオランプは、トップ娘役では

なかったために出番が減らされておりましたが…

フランス版の通り、東宝版ではオランプが

「許されぬ愛」をソロで歌っております。

王太子の葬式のあとですね。

これによって、一度はロナンを突き放すけど

やっぱりロナンが好き…という気持ちが

よりはっきりします。

 

あと、アルトワ伯の「私は神だ」は、東宝版には

ロナンはいません。曲が終わったあとに

「オランプを連れて帰るのは俺だ!」

と颯爽と登場します。ヒーローか。

そのあとの「天使のお導きでね!」が

かっこいいです。言ってみたい←

ちなみに実際にはシャルロットのお導き。

 

 

「ロナンの相手役」という点で、確かにオランプは

ヒロインかもしれない。けれどそれ以上に、

彼女もまたフランス革命の時代に生きた

女性の一人、という感じがすごくします。

主人公のひとり、というと言い過ぎかな。

でもそのくらいの感覚です。

 

ロナン亡きあと、オランプはどういう人生を

歩んだんだろう。

ロナンから、「次の時代を生き抜くんだ」と

未来を託されたオランプの人生、気になる。

 

フランス版では、なんとオランプが亡くなる

バージョンもあるんですってね。

それもそれでちょっと見てみたい。