人はこうして沼に溺れる。

沼に堕ちていく哀れなオタクの姿を晒すブログ。明日海りおさんをきっかけに宝塚歌劇を観るようになり、今は再演1789をきっかけに堕ちた加藤和樹さんの沼から抜け出せない日々を送っています。

「ポーの一族」千秋楽LV 感想

 

ポーの一族」千秋楽のライブビューイング

見てまいりました。

 

明日海さんのエドガーが、まさしく

明日海りおではなくエドガーなので、

感情移入してしまって悲しくなります。

結末を知っているから尚更。

 

エドガーって、ポーツネル男爵にあれほど

「我々はポーの一族だ」

バンパネラは人間がつけた俗称だ」

と言われているにも関わらず、

何年経っても「僕はバンパネラ…」

と悲しげに歌うんです。

 

ポーの一族である自分に誇りを持てない。

もうこの先永遠に、孤独に生きていく現実を

受け入れられない反抗心が

そう言わせているんだろうなと。

 

だからもう、幕開きから見るのがつらいって

思ってしまっていたんですけど(笑)、

でもやっぱり、見入ってしまいました。

 

だからこそ、明日海さんがご挨拶で

「明日からエドガーを演じないということは

 またエドガーを独りぼっちにしてしまうようで…」

と言った時には、胸がきゅーっとしました。

それくらい明日海さんは、

エドガーとして存在していました。

エドガーはいた。明日海りおである」

という小池先生のお言葉そのままに。

 

あとやっぱり、わたしラストシーンが好きです(笑)

前述のとおり見ていて悲しくなるので

DVD買うのためらっていたんですけど、

ラストシーンを観たいので買うことにしました(笑)

二人の後ろ姿と、振り返った時の表情が

たまらなくいいんですよ……。

なんかちょっとアニメのラストシーンのようでも

ありますよね。

 

 

 

千秋楽ということで、いつものように

退団者と明日海さんのご挨拶もありましたが…

 

退団者4人とも、清々しい表情してましたね。

特にまさちゃん。

エリザベート」で少年ルドルフに抜擢されて、

新人公演では期待の若手スター・柚香さんの役を

多くふられ、いずれは新公主演が回ってくるものと

思っていました。

でも、それは叶うことなく退団。

思うところもあったでしょうけど、とっても

晴れやかな表情でご挨拶していました。

 

そしてナガさんのご挨拶の時の鳴りやまない拍手。

ここ最近、何十年も在団された方が大劇場公演で

卒業するというのがあまりなかったので、

わたしにとってはこのようなケースが初めてでした。

ファンの方や組子の皆さんのナガさんへの

労いや感謝の気持ちが、スクリーン越しにも

伝わってきて、泣きそうになりました。

 

そして、明日海さんの挨拶。

 

退団者の挨拶の時から目がうるんでいて、

あれ?と思ったのですが、挨拶の直前、

鼻をすすったのが聞こえてびっくり。

そして、「感無量です」と涙声に…。

 

花乃ちゃんの退団時は別として、

明日海さんが千秋楽の挨拶で

言葉に詰まってしまうくらい涙ぐんだこと、

今まであったでしょうか。

 

いつもより少し長めの公演期間。

小池先生がずっと上演を熱望してきた作品。

わたしたちの想像をはるかに超えるような

プレッシャーがあったのかもしれません。

何かわたしたちの知る由もない事情とかも

あったのかもしれません。

「嬉しかった」「つらかった」より

「ほっとした」ような涙だった気がします。

 

感極まったあまり、恒例の花組ポーズも

忘れ去られていましたね(笑)

終演のアナウンスがあった後も拍手が

鳴りやまなかったのは、たぶんみなさん

「まだ花組ポーズしてないよ!!」

っていう意思表示だったんでしょうけど、

まさかの緞帳の前に明日海さんだけ

出てくるという…(笑)

 

「ここに出てくるのは…

 組替えのご挨拶以来です(笑)」

なんて明日海さんは言っていましたけど、

わたしはこの「…」の時に

「『退団までないと思ってました』とか

 言い出したらどうしよう」

って思ってしまいました(;^ω^)

 

実際、トップスターがカーテンコールで

緞帳の前に出てくるのって退団の時

くらいじゃないですか??

大羽根背負って出てくるのは非常に

珍しいのではないかと思いましたよ。

きっと次こそは、その時なんじゃないかな。

 

 

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