人はこうして沼に溺れる。

沼に堕ちていく哀れなオタクの姿を晒すブログ。明日海りおさんをきっかけに宝塚歌劇を観るようになり、今は再演1789をきっかけに堕ちた加藤和樹さんの沼から抜け出せない日々を送っています。

映画「植物図鑑」の文句と感想を書き連ねる【not宝塚】

 

このところ、立て続けに小説原作の映画を

3本見ました。

 

「植物図鑑」

僕らのごはんは明日で待ってる

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

です。

 

「植物図鑑」はU-NEXTで、

あとの2本は映画館で観ました。

3本とも、映画のキャストが好きで、とかでなく

小説を先に読んでいて好きだったので

映画も見ることにしました。

 

パッと見3本とも恋愛ものですが、

それぞれ感じるものがあったので

ここで感想をまとめておきたいと思います。

まずは植物図鑑から。

 

あらすじなどはこちらから。

映画『植物図鑑』公式サイト

 

今、売れに売れている岩田剛典さんと

朝ドラで大人気の高畑充希さんを主演に据え、

テレビでの宣伝も積極的にしていました。

 

結論から言うと、

「原作を利用して岩ちゃんのファンを

 喜ばせるためだけにつくられた映画」

だと思いました。

原作のストーリーをベースに、

とりあえず岩ちゃんの笑顔とかアップとか

キュンキュンする仕草を入れておけば

喜ぶだろ、みたいな。

 

いや、岩田さんのファンがこれを見て

実際にキャーってなったかは知りませんが

原作ファンには不満の残る出来でした。

 

まず、岩田さんのお芝居について、

やっぱりお芝居を専門にしていないと

セリフの読み方ひとつとっても

粗が出るんだなあと感じました。

特にこういう、日常のなんでもない会話を

中心に進むお話だと。

 

それから、

原作ファンだと、多少の変更点にも

敏感になってしまうものです。

 

まず、なんで樹が戻ってきて再会する

びっくりと感動のシーンを無駄に伸ばして

うすっぺらくしてしまったんだろう。

 

ずっと行方不明でずっと待ち続けた

樹の所在がやっとわかった!

絶対捕まえてやる!

と意気込んで帰宅すると、そこに樹がいた。

 

このびっくり加減がいいのに、

なんだ記念パーティー挟んだり

長い挨拶挟んだり、

いざ会ってからも話が長いし。

そこ挿入するなら原作のカーテンコールの

部分をいれてくれればいいのに!

 

結局2人のシーンをひたすら

いれたかったんだなと。

キャストも少ないしね、お金なかったのかな()

 

あと、竹沢くんをなんであんな

キモキャラにしてしまったんだろう。

(演者の方がキモイんじゃないですよ、念のため)

わたしの中の竹沢くんは、

まじめで熱血でさやかが好きで、

ちょっかい出して嫌われちゃうけど

でも一生懸命さやかを追いかける

ちょっぴり暑苦しいけど頑張ってる青年を

イメージしてたんだけどなあ。

 

まあそもそもさやかのキャラが原作と違う。

原作のさやかは、確かに料理こそしないけど

もっと強くて自立している。

樹がいなくなってすごく悲しむけど、

樹がいなくてもきちんと生活していける

くらいには自立している。

映画のさやかは、樹がいなくなったことに

動揺して、かつての樹の同僚を

ストーカーして警察のご厄介になってしまう。

原作のさやかはそんなに弱くない。

 

あとは、個人の好みだけど、

引き金引いちゃうところ、なんなら

キスでとどめないで

ベッドに押し倒すくらいしてほしかった(笑)

引き金引いた感がない(笑)

それにそのくらいの方が、岩ちゃんファンは

喜びそうだけど……

 

ちなみに、その原作のその場面の

「……手、出してよ。

 女だって好きな男にそんなおキレイに

 お行儀よくされてたら傷つくよ」

っていうセリフ、女の恋心の絶妙なところ

ついているようで好きです。笑

 

わたし、植物図鑑を実写化するなら、

樹役には、5~6年前の相葉くんが

一番いいんじゃないかなって思うんです。

まあ演技力に関してはなんとも言えないけど

雰囲気がぴったりじゃないかと。

これ、何人かには納得してもらえました(笑)。

刊行してすぐ実写化してたら

間に合ったのになー(笑)。

 

 

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