人はこうして沼に溺れる。

沼に堕ちていく哀れなオタクの姿を晒すブログ。明日海りおさんをきっかけに宝塚歌劇を観るようになり、今は再演1789をきっかけに堕ちた加藤和樹さんの沼から抜け出せない日々を送っています。

今更宙エリザ感想シシィ編

 

ご無沙汰しております。

卒論に資格試験に遊びに()忙しくしております。

 

更新しない間にみちふうは宝塚を去り、

今日も月組ラインナップの発表がありました。

月組については、

「この作品でちゃぴが退団しないといいな」

と思いました。

ちゃぴには一本もので退団してほしくない。

 

 

さて、前回のエリザベートの感想を

今更ですがつらつらと語っておきます。

 

以後、「花エリザ」は2014花組公演、

「宙エリザ」は2016宙組公演を指します。

 

******

 

花エリザを見た時の感想は、

「登場人物みんなわがままなエゴイストだなあ」

だった。

それぞれが己の欲求を満たそうとした結果、

それがぶつかりあって不幸になってしまう。

正直、共感し感情移入できるキャラがいなかった。

 

だけど、宙エリザを見て思ったのは、

その時その時、登場人物それぞれが

1番よいと思う道を選んだ結果、

その道が尽く交わらなかったんだなあ、ということ。

 

時代や出会う人が違ったなら、

もっと幸せな人生を歩めたかもしれない、と。

あまりエゴイスト感がなかったなと感じた。

 

*****

 

みりおんのシシィは、とっても気弱で、

いつも戸惑っている。

 

常に、

「どうやったら私らしく自由にいきられるか」

を探りながら生きている。

 

元々気弱だから、ゾフィと闘っても負けてしまう。

だから唯一の味方だと思っているフランツに

相談するけど、フランツはマザコンだったから

役に立たなかった。

 

いつも「どうして?どうして?」

って考えながら生きていたんだなと感じた。

 

で、いろいろ考えながら生活してきた結果、

1番自分らしくいられる世界をつくるための武器が

「自分の美貌」だということに気づく。

 

時を同じくして「妻の美貌が外交に役立つ」と

気付いたフランツは妻を頼りにしてくる。

ので、シシィはそれにつけこんで

「お母さまか私か」を選ばせようとする。

 

その結果フランツはシシィを選んで、

戴冠式あたりが人生の絶好調期。

 

そうやって自由を求めすぎた結果、

子どもをおざなりにしてしまうんだな…。

 

シシィは子どもの頃からずっと気弱で不器用で、

取りつかれたように「自由…自由…」

って感じで生きてきたのに、最後昇天するところで

トートに抱きついた時、あんなに顔をゆがめて

泣くのはなぜだろう。

歪みすぎて不自然に感じてしまった。

個人的には、もっと穏やかな表情を

している方がいいのにと思う。

理想の自由を見つけて、安堵している顔。

 

 

 

 


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